Super Rich Gluten-free and Low-FODMAP Chocolate Cake

低FODMAPレシピ

Super Rich
Gluten-free and Low-FODMAP
Chocolate Cake
ずっしり濃厚なカカオの香り。

さてさて、チョコレートホリックのみなさんいらっしゃいませ。ここに辿り着いてくれた皆さんは私のお仲間さんです。 みんなを虜にして離さない罪深き正義「チョコレート」ですが、実は体に嬉しい効能もたーっくさん。血圧コントロールや、抗酸化作用、抗炎症作用などが報告されているのです。 でもでもFODMAPは?一番気になるのはここですよね。チョコレートの原料でもあるカカオはLow-FODMAP食品なので安心して食べられるのですが、気をつけなければならないのがミルクチョコに含まれる乳糖(*note1)です。 私は乳糖不耐症というほどではなくて、少量の乳糖はお腹に響かないのですが、それでもいつも乳不使用のチョコレートを使用しています。

とはいえ実際に市販のチョコレートを見てみると乳成分が含まれているものがほとんどです。ミルクチョコレートではないブラックチョコレートでさえも原材料には「全乳分、乳製品、脱脂粉乳」などが含まれていることがあります。
ややこしいのですがこれらは乳糖をしっかり含んだHigh-FODMAPな食べ物です。チョコレートを購入する際は裏面の原材料を確認することがとっても大事だなあと実感しています。
一方で、似ている言葉ですが「乳化剤」についてはLow-FODMAPなんですよね。これは乳という字こそ使われていますが乳成分ではなく、油分と水分をくっつける働きをする成分の事。すすんで摂りたい成分ではありませんが、毛嫌いするほどでもないのかなと(私は)考えています。 乳化剤不使用のチョコレートが手に入ればそれに越したことはないので見つけたらぜひそちらをご使用ください。

Gluten-Free Chocolate Cake

毎度のことですが前置きが長くなってしまいました。さてお待ちかね!チョコレートケーキの時間です。 今回のチョコレートケーキは、米粉とオーガニックココアのふんわりジェノワーズに、濃厚リッチなガナッシュクリームをたっぷりサンドして、仕上げにこれでもかと言わんばかりの香り高いヴァローナ社のカカオパウダーをまぶしました。 カカオの香りが鼻の奥を抜けてスーッとお口全体に広がって、そこに溶けるような生チョコ食感がまろやかに踊ります。ふわふわしっとりの甘さ控えめなジェノワーズが濃厚なチョコレートの重さを調和してくれる。そんなイメージのチョコレートケーキです。 全体的には重厚感の目立つ、ずっしりとリッチなケーキなので、お祝いの席やプレゼントでもチープになりません。私はバレンタインやお礼の際にも作ったりしています。

OPPシートでラッピング

このケーキはイタリアのカフェで食べたケーキを思い出しながら作ったのですが、実は何度も失敗しています。そしてまだ本物のお味には届いていません。とーっても美味しかった「あのケーキ」ですが、多分ラム酒がたっぷり利いていたのよね。こちらのケーキはLow-FODMAP仕様なので残念ながらラム酒はなしな。それでも美味しく仕上げるコツはガナッシュに使うチョコレートにこだわることです。チョコレートのお味がそのままこのケーキの味になるので、私が少しカカオの濃いものを選ぶようにしています。
話が横道に逸れてしまいましたが、どうやらこの「米粉のココアジェノワーズ」というものは、もしかすると初心者さんにはやや難易度が高めなのではないかと思ってます。オンラインレッスンでもこのケーキを焼いたのですが、お菓子作り初心者の生徒さんでは薄いジェノワーズに仕上がってしまいました。2枚にスライスして仕上げてお味はおいしかったそうですが、やっぱり少し残念ですよね。フワッフワのジェノワーズにリッチなガナッシュという組み合わせがたまらないので、完璧なジェノワーズあってこそのSuper Rich Chocolate Cakeなのです。
厚みのるジェノワーズをしっかり焼くことができる方(ここがむずかしい!)や、ガナッシュクリームの扱い、ケーキデコレーション(ナッペ)の経験がある方でしたら問題なく作れるレシピにまでは改良できたと思うので、中級者以上の方はぜひ作ってみていただきたいです❤︎
「まだ私にはちょっと難しいかも・・・」と不安な方へ。
チョコレート好きなあなたにぴったりな、とっても簡単レシピもあるのでおすすめさせてください!
その名も「米粉のくるみブラウニー」。このレシピが超おすすめです。
混ぜて焼くだけでお手軽なのにとっても美味しいのでぜひご覧になってみてください❤︎

米粉のくるみブラウニー

それではチョコホリックの皆さん❤︎一緒に米粉のチョコレートケーキを作っていきましょう!
Enjoy the meal!

Super Rich Gluten-free and Low-FODMAP Chocolate Cake

Course Dessert Serving 18cm circle mold
Prep Time 30 minutes Cook Time 50 minutes
Total time 1hour20min+decolation Author Eri

 

Super Rich
Gluten-free and Low-FODMAP
Chocolate Cake

 

Ingredients

《ココアジェノワーズ 18cm》

  • 全卵(常温)/Egg(room tempe                                     150g
  • きび砂糖/Cane sugar(*note2)                         65g
  • ★製菓用米粉 /Finely ground white rice flour    50g
  • ★純ココアパウダー/Pure cocoa powder              15g
  • ☆太白ごま油/non-flavored oil                                  15g
  • ☆低糖質豆乳/low-carb soy milk (*note3)                               25g

《チョコレートガナッシュ》

  • クーベルチュールチョコレート(スイート)
    /lactose free sweet chocolate                              200g
  • 純生クリーム/pure fresh cream(*note4)         200g 

 

Instructions

PREPARATION
・型に分量外のバターを薄く塗り、ベーキングシートを底面と側面に貼り付けておく
・★の粉はふるっておく
・☆を合わせて湯煎にかけ、50℃前後に温めておく
・卵を常温に戻しておく
・オーブンを170℃(338°F)に予熱する

【ジェノワーズ】

  1. 卵をボウルに割り入れときほぐす。
  2. 砂糖を全量加えてハンドミキサーの高速でしっかりと泡立てる。
  3. ふわふわとしてきたらミキサーを低速に変えて、大きな気泡を消すイメージでゆっくりと1分ほど混ぜる。
  4. 数字の8が描けるくらいまでしっかり泡立つのを目安に根気強く。
    ※湯煎にかけないので時間はかかりますが、卵のきめが細かく口溶けの良い生地に仕上がります。時間のない方は湯煎立てでもOKです。
  5. ふるった粉類の1/4くらいを加えて、利き手にゴムベラを持ちすくうようにしながら手早く混ぜる。反対の手はボウルを回しながら。
  6. 残りの粉の半量を加えて同じように混ぜる。粉気がなくなったら残りの粉を全て加えて同じく手早く混ぜていく。混ぜすぎに注意ですが、底から生地をすくってしっかりと粉が見えなくなるまで混ぜる。
  7. 最後に温めた豆乳と油分をゴムベラで受けながら優しく加え、すくって混ぜ合わせます。10回前後を目安に手早く混ぜて生地に馴染ませますが、油が加わる事で気泡が潰れやすくなるので、油脂を加えたら手早く混ぜて、そのまま休まずオーブンに入れて焼き上げます。
  8. 艶のある生地が出来上がったら、低い位置から型に流し入れます。
  9. 170℃のオーブンで25分焼く。
  10. 焼き上がったらすぐに高い位置(15cmくらい)から型ごと落として、中の熱い蒸気と外気を入れ替える。
    ※焼き縮みを防ぎます。
  11. ケーキクーラーの上にクッキングペーパーか布巾を敷く。熱いうちに型から外したジェノワーズを逆さまにして冷ます。この時ベーキングシートは外さない。
  12. あら熱が取れたらラップをしてビニール袋に入れて涼しいところ8時間〜1日ほど寝かせる。

【ガナッシュデコレーション】

  1. チョコレートを細かく刻んでおく。
  2. 純生クリームを鍋で温め、ふつふつと周りが湧いてきたらチョコレートを加える。
  3. しっかりと艶のあるクリームになるまで混ぜ火を止めて置いておく。
  4. ジェノワーズからベーキングシートを剥がし、3枚にカットする。
  5. 間にガナッシュクリームをサンドしたらラップをかけて一度冷凍庫で5分ほど冷やし固める。
  6. ガナッシュが軽く固まり安定したらトップとサイドにもガナッシュクリームを塗る。
  7. 冷蔵庫で15分ほど冷やし固めて表面が触れるくらいになったら純ココアをふるって全体にまぶす。

NOTE

  • *note1 ・・・乳糖はFODMAPの「D」。英語ではLactose(ラクトース)。乳糖不耐症の人でも12gまでは症状が出づらいと言われているので、少量摂取ではIBS症状が出ない人もいる。